AI OCR 無料ツールの精度・手書き対応を比較
AI要約

AI OCRおすすめ7選|無料ツールの精度・手書き対応を比較

AI OCRとは

AI OCRで紙の書類をテキスト化する様子のイラスト
AI OCR(AI搭載型光学文字認識)とは、人工知能の技術を活用して画像やPDFに含まれる文字を自動でテキストデータに変換する技術です。従来のOCRがテンプレートマッチング方式でフォントパターンを照合するのに対し、AI OCRはディープラーニングを活用して文字を認識するため、フォントの違いや文字の歪み・かすれにも柔軟に対応できます。 AI OCRの主なメリットは、手書き文字の認識が可能な点、活字の認識精度が99%前後に達している点、100以上の言語に対応している点、表やグラフのレイアウト構造を保持できる点です。近年では個人でも無料で使えるAI OCRツールが増えており、この記事では7つのツールを厳選して比較します。
比較項目従来OCRAI OCR
認識方式テンプレートマッチングディープラーニング
活字の認識精度90〜95%程度99%前後
手書き文字ほぼ非対応対応可能(ツールによる)
対応帳票定型帳票のみ定型・非定型の両方
レイアウト認識単純な構造のみ表・グラフの構造も保持可能
学習による精度向上なしあり(使い続けると向上)
多言語対応限定的100以上の言語に対応するものも

AI OCRツールの選び方

AI OCRツールは数多く提供されていますが、目的や用途に合ったものを選ぶことが重要です。以下の3つのポイントを確認しましょう。

対応フォーマットと出力形式で選ぶ

AI OCRの対応フォーマットと出力形式の変換フロー図
AI OCRツールによって対応する入力フォーマットや出力形式は異なります。PDFからテキストを抽出したい場合はPDF対応が必須ですし、スマートフォンで撮影した写真を読み取りたい場合はJPEGやPNG対応が必要です。 出力形式もテキストのみのツールからWord・Excel形式に変換できるものまでさまざまです。Adobe AcrobatやLightPDFはPDF・Word・Excel形式での出力に対応しており、レイアウトを保持したまま変換できます。一方、Google ドライブ OCRはGoogleドキュメント形式での出力となり、OCR.spaceやNewOCRはテキスト出力が中心です。変換後にどのような形で活用したいかを考えて選ぶと、作業効率が大きく変わります。

手書き文字のOCR対応を確認する

手書き文字をAI OCRでテキスト化するイラスト
活字(印刷された文字)の認識はほとんどのAI OCRツールが高精度で対応していますが、手書き文字の認識に対応しているツールは限られています。アンケート用紙や手書きメモをテキスト化したい場合は、手書き対応のツールを選ぶ必要があります。 手書き対応ならユーザーローカル 手書き文字認識AIが最も適しています。日本語の手書き文字に特化しており、くずし字や略字も高精度で認識できます。オフラインで手書きメモを処理したい場合はMicrosoft OneNoteも選択肢になります。一方、OCR.spaceやNewOCRは手書き文字には非対応のため注意が必要です。

無料で使えるAI OCRの範囲を確認する

無料版と有料版のAI OCRの違いを示すイラスト
多くのAI OCRツールは無料で利用できますが、ファイルサイズの制限や処理回数の上限が設けられている場合があります。日常的に大量の文書をテキスト化する場合は、無制限に使えるツールか有料プランの導入を検討する必要があります。 完全無料で使えるのはGoogle ドライブ OCR、Microsoft OneNote、ユーザーローカル 手書き文字認識AI、NewOCRの4つです。OCR.spaceも無料ですが5MBのファイルサイズ制限があります。LightPDFは無料版で基本機能が使えますが、回数制限があります。Adobe Acrobatは有料(月額2,530円〜)ですが、OCR精度やレイアウト保持力では最も優れています。

AI OCRツールおすすめ7選

サービス名対応フォーマット手書き対応日本語対応出力形式利用形態
Google ドライブのアイコンGoogle ドライブ OCR
PDF, JPEG, PNG, GIF非対応◎Google ドキュメント(テキスト)Web
Adobe AcrobatのアイコンAdobe Acrobat
PDF, JPEG, PNG, TIFF, BMP非対応◎PDF(検索可能), Word, Excelデスクトップ
LightPDFのアイコンLightPDF
PDF, JPEG, PNG, BMP, TIFF非対応○Word, Excel, PDF, テキストWeb
Microsoft OneNoteのアイコンMicrosoft OneNote
JPEG, PNG, BMP, GIF, TIFF一部対応◎テキスト(クリップボード)デスクトップ
ユーザーローカルのアイコンユーザーローカル 手書き文字認識AI
JPEG, PNG対応◎テキストWeb
OCR.spaceのアイコンOCR.space
PDF, JPEG, PNG, BMP, TIFF, GIF非対応○テキスト, 検索可能PDFWeb
NewOCRのアイコンNewOCR
JPEG, PNG, GIF, BMP, TIFF, PDF非対応○テキストWeb
プラン料金内容
無料プラン無料Googleアカウントで利用可能。画像・PDFのOCR、200以上の言語対応、Googleドキュメントへのテキスト出力

Google ドライブに搭載されたAI OCR機能です。画像やPDFファイルをGoogleドライブにアップロードし、Googleドキュメントで開くだけで自動的に文字がテキスト化されます。 Googleアカウントがあれば無料で利用でき、JPEG、PNG、GIF、PDFなど主要なファイル形式に対応しています。200以上の言語を認識でき、日本語の活字認識精度も高い水準です。

メリット

  • 完全無料で利用可能
  • Googleアカウントがあればすぐに使える
  • 200以上の言語に対応
  • 活字の認識精度が高い

デメリット

  • 手書き文字の認識精度は低い
  • レイアウトの保持ができない
  • バッチ処理には向かない
対応フォーマットPDF, JPEG, PNG, GIF
手書き対応非対応
日本語対応◎
出力形式Google ドキュメント(テキスト)
利用形態Web
Adobe Acrobatのアイコン

Adobe Acrobat

4.4
無料トライアルあり
プラン料金内容
Acrobat Reader(無料)無料PDF閲覧・注釈のみ。OCR機能は利用不可
Acrobat Pro
3,380円/月
OCR機能フル利用、PDF編集・変換、レイアウト保持、Word/Excel出力、バッチ処理対応

Adobe Acrobatに搭載された高精度OCR機能です。スキャンしたPDFや画像を編集・検索可能なPDFに変換でき、活字の認識精度は業界トップクラスです。 無料のAdobe Acrobat Readerでは基本的なPDF閲覧のみですが、有料のAcrobat ProではOCR機能をフル活用できます。レイアウト保持力が高く、表やグラフを含む文書でも元のフォーマットに近い形でテキスト化が可能です。

メリット

  • 活字の認識精度が業界トップクラス
  • レイアウト保持力が高い
  • 多言語対応で日本語精度も高い
  • PDF編集との一体運用が可能

デメリット

  • 有料プランが月額2,530円〜と高め
  • 手書き文字の認識は不得意
  • 動作が重い場合がある
対応フォーマットPDF, JPEG, PNG, TIFF, BMP
手書き対応非対応
日本語対応◎
出力形式PDF(検索可能), Word, Excel
利用形態デスクトップ
プラン料金内容
無料プラン無料基本的なOCR機能、1日あたりの処理回数制限あり
VIP
3,390円/月
22,300円/年月1,858円45%OFF
OCR無制限利用、AI要約・AI翻訳、バッチ処理、レイアウト保持、Word/Excel/PDF出力

LightPDFはAI搭載のオンラインPDF編集・OCRツールです。ブラウザ上でPDFや画像ファイルの文字認識ができ、変換後もレイアウトを保持した状態で出力されます。 無料版でも基本的なOCR機能が利用でき、Google Chrome拡張機能としても提供されています。AI要約やAI翻訳など、OCR以外のAI機能も充実しています。

メリット

  • ブラウザだけで利用可能
  • 無料版でもOCR機能が使える
  • レイアウト保持機能あり
  • AI翻訳・AI要約も搭載

デメリット

  • 無料版は機能制限がある
  • 手書き文字の認識精度は低め
  • クラウド処理のため機密文書には注意が必要
対応フォーマットPDF, JPEG, PNG, BMP, TIFF
手書き対応非対応
日本語対応○
出力形式Word, Excel, PDF, テキスト
利用形態Web
Microsoft OneNoteのアイコン

Microsoft OneNote

4.2
無料トライアルあり
プラン料金内容
Microsoft 365 Personal
2,130円/月
21,300円/年月1,775円17%OFF
OneNote + Copilot、Word・Excel・PowerPoint、1TB OneDrive
無料プラン無料Microsoftアカウントで利用可能。画像のOCR、オフライン動作、マルチプラットフォーム対応

Microsoft OneNoteは、Microsoft 365に含まれるデジタルノートアプリです。Copilot(AIアシスタント)を搭載しており、ノートの下書き作成・アイデア生成・情報整理などをAIがサポートします。 手書き入力やペン操作にも対応しており、テキスト・手書き・画像・音声を自由に組み合わせたノート作成が可能です。Microsoft 365の他アプリ(Word・Excel・Teams等)との連携もスムーズです。 OneNote自体は無料で利用可能ですが、Copilot機能を使うにはMicrosoft 365の有料プランが必要です。Windows・macOS・iOS・Androidの全プラットフォームに対応しています。

メリット

  • 手書き入力・ペン操作に対応
  • Microsoft 365アプリとの連携がスムーズ
  • OneNote単体は無料で利用可能
  • 全プラットフォーム対応
  • 日本語インターフェースが完全対応

デメリット

  • Copilot機能にはMicrosoft 365有料プランが必要
  • ノートの構造が自由すぎて整理が難しいと感じる人もいる
  • AI機能はNotion AIやNotebookLMと比べると限定的
  • ファイルサイズが大きくなりやすい
対応フォーマットJPEG, PNG, BMP, GIF, TIFF
手書き対応一部対応
日本語対応◎
出力形式テキスト(クリップボード)
利用形態デスクトップ
ユーザーローカルのアイコン

ユーザーローカル 手書き文字認識AI

3.9
プラン料金内容
無料プラン無料手書き日本語文字認識、くずし字・略字対応、無料API提供

ユーザーローカルが提供する無料の手書き文字認識AIです。ブラウザ上で手書き画像をアップロードするだけで、くずし字や略字も含めた日本語手書き文字を高精度で認識します。 Web APIも無料で提供されており、自社システムへの組み込みも可能です。日本語の手書き文字認識に特化しているため、活字ではなく手書き文書のテキスト化に特に強みがあります。

メリット

  • 日本語手書き文字に特化した高い認識精度
  • 完全無料で利用可能
  • くずし字や略字にも対応
  • 無料APIが提供されている

デメリット

  • 活字の認識はGoogle ドライブ等に劣る
  • 出力形式がテキストのみ
  • 対応言語は日本語中心
対応フォーマットJPEG, PNG
手書き対応対応
日本語対応◎
出力形式テキスト
利用形態Web
プラン料金内容
無料プラン無料月25,000リクエスト、ファイルサイズ5MBまで、100以上の言語対応、無料API利用可
Pro
4,500円/月
高速処理、オフラインPDF対応、100%稼働率保証、優先サポート、高レート制限

OCR.spaceは登録不要で使える無料のオンラインOCRサービスです。ブラウザ上で画像やPDFをアップロードするだけで文字認識ができ、APIも無料で提供されています。 100以上の言語に対応しており、日本語の活字認識にも対応しています。処理後のデータは即座に削除されるため、プライバシー面でも配慮されています。

メリット

  • 登録不要で即利用可能
  • 無料APIが提供されている
  • 100以上の言語に対応
  • 処理後にデータが自動削除される

デメリット

  • 無料版はファイルサイズ5MBまで
  • 手書き文字の認識には非対応
  • UIが英語のみ
対応フォーマットPDF, JPEG, PNG, BMP, TIFF, GIF
手書き対応非対応
日本語対応○
出力形式テキスト, 検索可能PDF
利用形態Web
プラン料金内容
無料プラン無料登録不要、ファイルサイズ制限なし、多言語対応、即時テキスト変換

NewOCRは登録不要で使える無料のオンラインOCRサービスです。ファイルサイズの制限なく、画像やPDFから文字を抽出してテキスト化できます。 多言語に対応しており、日本語を含む幅広い言語の活字を認識できます。シンプルなインターフェースで、ファイルをアップロードして言語を選択するだけで即座にテキスト化が可能です。

メリット

  • 完全無料でファイルサイズ制限なし
  • 登録不要で即利用可能
  • 多言語対応
  • シンプルで使いやすいUI

デメリット

  • 認識精度はやや低め
  • 手書き文字には非対応
  • 出力形式がテキストのみ
  • UIが英語
対応フォーマットJPEG, PNG, GIF, BMP, TIFF, PDF
手書き対応非対応
日本語対応○
出力形式テキスト
利用形態Web

無料AI OCRツールの注意点

無料AI OCRツールのセキュリティ注意点を示すイラスト
無料のAI OCRツールは手軽に使える反面、いくつかの注意点があります。導入前に以下のポイントを確認しておきましょう。 まず、セキュリティ面の確認が重要です。クラウド型のOCRツール(Google ドライブ OCR、LightPDF、OCR.space、NewOCRなど)は、文書をインターネット経由でサーバーに送信して処理します。機密文書や個人情報を含む書類を扱う場合は、ローカル処理が可能なMicrosoft OneNoteを選ぶか、処理後のデータ削除ポリシーを事前に確認してください。OCR.spaceは処理後にデータを自動削除する仕組みを備えています。 無料版の機能制限にも注意が必要です。ファイルサイズの上限(OCR.spaceは5MB)、1日あたりの処理回数制限(LightPDFは無料版で回数制限あり)、出力形式の制限(NewOCRやユーザーローカルはテキスト出力のみ)などが設けられています。大量の文書を定常的に処理する場合は、制限の少ない有料ツールの検討も必要です。 サポート体制も確認しておきましょう。無料ツールの多くは日本語サポートが提供されていません。OCR.spaceやNewOCRはUIが英語のみで、問い合わせも英語になります。日本語での問い合わせが必要な場合は、Adobe Acrobatやユーザーローカルなど、国内企業のサービスを選ぶと安心です。
ツール名料金手書き対応主な入力形式出力形式オフライン対応日本語UI
Google ドライブ OCR無料×PDF, JPEG, PNG, GIFGoogleドキュメント×○
Adobe Acrobat月額2,530円〜×PDF, JPEG, PNG, TIFFPDF, Word, Excel○○
LightPDF無料あり×PDF, JPEG, PNGPDF, Word, Excel×○
Microsoft OneNote無料△JPEG, PNG, BMPテキスト○○
ユーザーローカル 手書き文字認識AI無料○JPEG, PNGテキスト×○
OCR.space無料×PDF, JPEG, PNG(5MBまで)テキスト, PDF××
NewOCR無料×PDF, JPEG, PNG, GIF, TIFFテキスト××

AI OCRに関するよくある質問

AI OCRとOCRの違いは何ですか?

従来のOCRはテンプレートマッチングで文字を認識するのに対し、AI OCRはディープラーニングなどのAI技術を使って文字を認識します。AI OCRのほうが認識精度が高く、フォントの違いや文字のゆがみにも柔軟に対応できます。さらに、AI OCRは非定型帳票にも対応できるため、フォーマットがバラバラな書類でもテキスト化が可能です。

AI OCRは無料で使えますか?

Google ドライブやOCR.spaceなど、無料で利用できるAI OCRツールは複数あります。無料版でも活字の認識精度は十分実用的なレベルです。ただし、ファイルサイズ制限や処理回数の上限がある場合があるため、大量処理が必要な場合は有料プランの検討が必要です。

手書き文字もAI OCRで読み取れますか?

手書き文字に対応しているAI OCRツールもあります。ユーザーローカルの手書き文字認識AIは日本語の手書き文字に特化しており、くずし字や略字も認識できます。ただし、活字と比べると認識精度は下がる傾向があるため、重要な文書は認識結果の確認が必要です。

AI OCRの認識精度はどのくらいですか?

活字の場合、最新のAI OCRツールは99%前後の認識精度を実現しています。手書き文字は90%程度が目安ですが、文字の大きさや書き方によって精度は変動します。高精度な認識が必要な場合はAdobe AcrobatやGoogle ドライブ OCRがおすすめです。

AI OCRのセキュリティは大丈夫ですか?

クラウド型のAI OCRツールは、文書をインターネット経由でサーバーに送信して処理するため、機密文書の取り扱いには注意が必要です。機密性の高い文書にはMicrosoft OneNoteなどオフライン処理が可能なツールが適しています。また、OCR.spaceは処理後にデータを自動削除する仕組みを備えています。

AI OCRツールのまとめ

AI OCRツール選択完了のまとめイラスト
AI OCRツールは、紙の書類やスキャン画像をテキスト化するための便利なツールです。Google ドライブ OCRやMicrosoft OneNoteなど、無料で高精度な文字認識ができるツールが複数あります。 活字の読み取りが目的ならGoogle ドライブ OCRやAdobe Acrobatが精度面で優れており、手書き文字をテキスト化したい場合はユーザーローカル 手書き文字認識AIが最適です。機密文書をローカルで処理したい場合はMicrosoft OneNote、API連携にはOCR.spaceが適しています。まずは無料のツールで試してみて、用途に合ったものを見つけてください。