AI採譜ツール 音源から楽譜を自動作成できるアプリを比較
AI音声・音楽

AI採譜ツールおすすめ6選|音源から楽譜を自動作成できるアプリを比較

AI採譜ツールとは

AI採譜ツールの概要を示すイラスト
AI採譜ツールとは、音源やマイク入力からAIが自動的に楽譜やコード進行を生成してくれるサービスです。従来の耳コピ作業は音楽の知識と多くの時間が必要でしたが、AI採譜ツールを使えば数分で音源を楽譜に変換できます。 ツールによって得意な分野が異なり、メロディを五線譜に変換するタイプと、コード進行の解析に特化したタイプに大きく分かれます。ピアノ・ギターなどソロ楽器の採譜から、バンド編成の複数楽器同時採譜まで対応範囲もさまざまです。
この記事では、日本語で使えるAI採譜ツール6選を無料プラン・対応楽器・出力形式で比較して紹介します。メロディの楽譜を作りたい方にはKlang.ioやMelody Scanner、コード進行を知りたい方にはChord TrackerやChord aiが適しています。PC環境で高精度な採譜をしたい方にはAnthemScoreやScoreCloudも選択肢になります。

AI採譜ツールの選び方

AI採譜ツールは種類が増えており、サービスごとに採譜の方式や対応楽器が異なります。以下の3つのポイントを確認して、目的に合ったツールを選びましょう。
メロディ採譜とコード解析の違いを示すイラスト

メロディ採譜かコード解析かで選ぶ

AI採譜ツールには、メロディを五線譜に変換するタイプと、コード進行の解析に特化したタイプがあります。楽譜を作りたい場合はKlang.ioやMelody Scannerのようなメロディ採譜ツール、またはPC向け高精度採譜のAnthemScoreやScoreCloudが適しています。 一方、弾き語りやバンド練習でコード進行を知りたい場合は、Chord TrackerやChord aiのようなコード解析ツールが便利です。なお、Chord TrackerはiOSのみ対応でAndroid未対応のため、Androidユーザーの場合はiOS・Android両対応のChord aiを選びましょう。目的と使用環境に応じて採譜の方式を選ぶことが重要です。

無料で使えるAI採譜アプリの範囲を確認する

無料プランと有料プランの違いを示すイラスト
AI採譜ツールの多くは無料プランを用意していますが、採譜できる曲の長さや出力形式に制限があります。Chord Trackerはヤマハが提供する完全無料のアプリで、コード解析なら制限なく使えます。 Melody Scannerは無料で1分までの録音と40小節までの楽譜に対応しており、短い曲の採譜なら無料で十分です。ScoreCloudは無料プランで10曲まで保存でき、AnthemScoreは無料版で最初の30秒のみ採譜できます。まずは無料で試し、必要に応じて有料プランへアップグレードするのが効率的です。

対応楽器と出力形式を確認する

AI採譜ツールによって対応する楽器は異なります。Klang.ioはピアノ・ギター・ドラム・ボーカルなど幅広い楽器に対応し、複数楽器の同時採譜も可能です。AnthemScoreも複数楽器の自動検出に対応しており、バンド編成の採譜に強みがあります。Melody Scannerはソロ楽器に特化しており、ピアノやギターの単独パートの採譜精度が高い特徴があります。 出力形式も確認すべきポイントです。楽譜ソフトで編集したい場合はMusicXML形式に対応しているツール、DTMソフトに取り込みたい場合はMIDI形式に対応しているツールを選びましょう。Klang.io・AnthemScore・ScoreCloudはいずれもMusicXML・MIDI・PDFに対応しています。

AI採譜ツールおすすめ6選

Klang.ioのアイコン

Klang.io

4.3
無料トライアルあり
プラン料金内容
Free無料最初の20秒のデモ採譜、基本的な楽譜表示
Premium
1,800円/月
10,800円/年月900円50%OFF
フルソング採譜、無制限エクスポート、楽譜・MIDI・MusicXML出力、編集モード

Klang.ioは、ドイツのKlangio GmbHが開発したAI採譜プラットフォームです。音声ファイルやYouTube動画をアップロードするだけで、AIが自動的に楽譜・MIDI・MusicXML形式に変換します。 ピアノ、ギター、ドラム、ボーカル、バイオリン、金管楽器、木管楽器など幅広い楽器に対応しており、複数楽器の同時認識も可能です。日本語UIに対応しており、ブラウザ・iOS・Androidアプリで利用できます。

メリット

  • 複数楽器の同時採譜に対応
  • 日本語UIで操作しやすい
  • ブラウザ・iOS・Androidすべてに対応
  • 楽譜・MIDI・MusicXML形式で出力可能
  • 14日間の返金保証あり

デメリット

  • 無料版は最初の20秒のみ
  • 複雑なアレンジでは精度が落ちることがある
  • 有料プランの料金がやや高い
プラン料金内容
Free無料1分までの録音、40小節までの楽譜表示
Monthly
1,500円/月
7,500円/年月625円58%OFF
5分までの録音、フルソング採譜、楽譜エクスポート、ファイルアップロード

Melody Scannerは、Klangio GmbHが開発したピアノ採譜に特化したAI自動採譜ツールです。演奏の録音、MP3ファイルのアップロード、YouTubeビデオからの楽譜生成に対応しています。 五線譜、ピアノロール、ギタータブの3つの表示モードを備え、AI支援による移調やコード付けも可能です。無料プランでは1分までの録音と40小節までの楽譜に対応しています。

メリット

  • 無料プランで1分までの採譜が可能
  • 五線譜・ピアノロール・ギタータブの3表示モード
  • YouTube動画から直接採譜できる
  • ブラウザだけで利用可能
  • AIによる移調・コード付け機能

デメリット

  • ソロ楽器のみ対応(バンド編成不可)
  • 無料プランは40小節までの制限あり
  • 日本語UIは一部未翻訳の箇所がある
AnthemScoreのアイコン

AnthemScore

4.1
無料トライアルあり
プラン料金内容
Trial無料最初の30秒のみ採譜可能、100曲まで
Lite
5,198円/月
基本的な採譜機能、PDF・MIDI出力(買い切り)
Professional
6,990円/月
MusicXML出力対応、高度な編集機能(買い切り)
Studio
17,744円/月
全機能利用可能、ASDT形式出力対応(買い切り)

AnthemScoreは、アメリカのLunaverus社が開発したPC向けAI採譜ソフトウェアです。MP3などの音声ファイルをAIで分析し、音符・打楽器・ビート・楽器パートを自動検出して楽譜に変換します。 Windows・Mac・Linuxに対応したデスクトップアプリで、買い切り型の料金体系が特徴です。スライダー操作による直感的な音符修正機能を備え、PDF・MIDI・MusicXML形式で出力できます。Web版も提供されています。

メリット

  • 買い切り型でサブスク不要
  • Windows・Mac・Linuxに対応
  • スライダーで直感的に音符修正できる
  • 複数楽器の自動検出に対応
  • Web版もあり環境を選ばない

デメリット

  • モバイルアプリがない(PC専用)
  • 日本語UIは未対応(英語のみ)
  • 無料版は最初の30秒のみ
ScoreCloudのアイコン画像

ScoreCloud

4.0
無料トライアルあり
プラン料金内容
Free無料10曲まで保存可能、基本的な採譜機能
Plus
900円/月
無制限の保存、ウォーターマークなし
Songwriter
1,800円/月
リードシート作成、YouTubeインポート対応
Pro
3,150円/月
ローカル保存、バッチMIDI分析、全フォーマット対応

ScoreCloudは、スウェーデンのDoremir Music Research社が開発したAI採譜ソフトウェアです。音声録音やMIDI入力から自動的に楽譜を生成する「音楽のGoogle翻訳」として知られており、デスクトップ(Windows/Mac)とiOSアプリで利用できます。 リアルタイムでの採譜に対応しており、演奏しながらその場で楽譜化できるのが特徴です。複数パートのアレンジや歌詞・コード記号の追加、PDF・MusicXML・MIDI形式での出力にも対応しています。

メリット

  • リアルタイム採譜に対応
  • デスクトップとiOSの両方で使える
  • PDF・MusicXML・MIDI形式で出力可能
  • 無料プランで10曲まで保存できる
  • 複数パートのアレンジに対応

デメリット

  • Android未対応
  • 無料プランは10曲までの制限あり
  • 日本語UIは未対応(英語のみ)
Chord Trackerのアイコン

Chord Tracker

3.7
Chord Trackerのコード進行表示画面
Chord Trackerのピアノ鍵盤表示画面
Chord Trackerのギタータブ譜表示画面
プラン料金内容
無料無料全機能無料、コード進行解析、テンポ・キー変更、五線譜・鍵盤・タブ譜表示

Chord Trackerは、ヤマハが提供する完全無料のコード進行解析アプリです。iPhone/iPad内のオーディオファイルを自動解析し、曲の再生に合わせてコード進行をリアルタイム表示します。 五線譜、ピアノ鍵盤、ギタータブ譜の3つの表示モードを備え、テンポやキーの変更も可能です。ヤマハ製の対応楽器との無線接続にも対応しており、練習ツールとしても優秀です。

メリット

  • 完全無料で利用可能
  • ヤマハ製で日本語完全対応
  • コード進行をリアルタイム表示
  • テンポ・キー変更が可能
  • ヤマハ製楽器との無線接続に対応

デメリット

  • iOSのみ対応(Android未対応)
  • Apple Music等のストリーミング楽曲は非対応
  • メロディの採譜はできない(コード解析のみ)
Chord aiのコード解析画面
Chord aiのギター運指図表示画面
Chord aiの楽曲選択画面
プラン料金内容
Free無料基本的なコード解析、マイク入力、制限付きの楽曲数
Pro
1,800円/月
9,000円/年月750円58%OFF
無制限のコード解析、高度なコード検出、広告非表示、全機能利用可能

Chord aiは、AIを使って楽曲のコードを自動解析するiOS/Androidアプリです。マイクで周囲の音楽を拾ったり、YouTubeやSoundCloudの楽曲を取り込んだりして、リアルタイムでコード進行を表示します。 ギターやウクレレの運指図表示にも対応しており、練習ツールとしても人気があります。再生速度やキーの変更も可能で、自分のペースで練習したい方に向いています。

メリット

  • マイクでリアルタイムにコード解析できる
  • YouTube・SoundCloudの楽曲に対応
  • ギター・ウクレレの運指図表示が便利
  • 再生速度・キー変更が可能
  • iOS・Android両対応

デメリット

  • 有料プラン(Pro)の料金がやや高い
  • メロディの採譜はできない(コード解析特化)
  • 複雑なコード進行は誤認識の場合がある

AI採譜の精度と限界

AI採譜の精度と限界を示すイラスト
AI採譜ツールの技術は急速に進歩していますが、完璧な採譜はまだ難しい場合があります。ピアノソロや単一楽器の演奏であれば高い精度で採譜できますが、複数の楽器が重なるバンド演奏やオーケストラでは音の拾い間違いが起こることがあります。 ジャズのような即興演奏や複雑なリズムのニュアンスも、AI採譜が苦手とする領域です。AI採譜ツールで生成した楽譜は下書きとして活用し、必要に応じて手動で修正するのが現実的な使い方です。

AI採譜と著作権の注意点

AI採譜ツールを使う際には著作権に関する注意が必要です。既存の楽曲を個人的に耳コピして楽譜に起こす行為自体は、私的利用の範囲であれば問題ありません。 ただし、AI採譜で作成した楽譜をSNSやWebサイトで公開したり、販売したりすると著作権侵害になる可能性があります。楽譜を公開・共有する場合は、原曲の著作権者の許諾を得るか、パブリックドメインの楽曲を使用しましょう。
AI採譜と著作権の注意点を示すイラスト

AI採譜ツールに関するよくある質問

無料で使えるAI採譜アプリはありますか?

はい、複数あります。Chord Trackerはヤマハ製の完全無料アプリで、コード進行の解析に使えます。Melody Scannerは無料プランで1分までの録音を楽譜に変換できます。Chord aiも基本的なコード解析を無料で利用できます。ScoreCloudは無料プランで10曲まで保存可能です。

AI採譜ツールと耳コピの違いは何ですか?

耳コピは人間が音楽を聴いて自力で楽譜に書き起こす作業です。AI採譜ツールはAIが自動で音源を分析し楽譜を生成します。AI採譜は作業時間を大幅に短縮できますが、複雑な楽曲では手動での修正が必要な場合があります。

AI採譜で作った楽譜をSNSに公開してもよいですか?

著作権のある楽曲を採譜した場合、その楽譜をSNSやWebサイトに無断で公開すると著作権侵害になる可能性があります。公開する場合は著作権者の許諾を得るか、著作権が消滅した楽曲を使用してください。

AI採譜とAI作曲の違いは何ですか?

AI採譜は既存の音源をAIが分析して楽譜に変換する技術です。AI作曲はテキストやジャンル指定からゼロから新しい楽曲を生成する技術です。既存曲の楽譜が欲しい場合はAI採譜、オリジナル曲を作りたい場合はAI作曲ツールを使い分けましょう。

AI採譜ツールのまとめ

AI採譜ツールを使えば、音源から楽譜やコード進行を自動的に生成できます。メロディの楽譜を作りたい方にはKlang.ioやMelody Scanner、コード進行を知りたい方にはChord TrackerやChord aiが適しています。PC環境で本格的な採譜をしたい方にはAnthemScoreやScoreCloudも有力な選択肢です。 多くのサービスが無料で試せるため、まずは実際に使い比べて自分の用途に合ったツールを見つけてください。
AI採譜ツールのまとめを示すイラスト